リューゾーさんから借りた、新海誠監督の「秒速5センチメートル」。
連作短編アニメーションのこの作品の2本目、「コスモナウト」を観た。
コスモナウトとは、ロシアの「宇宙飛行士」。
アメリカで言うところのアストロナウトですね。
ロシア語:космонавт/kosmonavt
英語:Astronaut
遠野貴樹の転校先、種子島での物語。
中2で転校した貴樹が、高3になっています。
中2の時、転校してきた貴樹に惹かれて以来、
ずっと貴樹を想ってきた女の子、澄田花苗。
貴樹は花苗に優しく接しているものの、どこか遠くを見ている。
そんな二人の距離と、花苗の想いが描かれた一作。
見終えて、一番思ったのは、「貴樹、ひどいな」と。(笑)
貴樹の周囲も、花苗の周囲も、2人の関係は特別に感じている。
貴樹を想い続ける花苗に、貴樹は周囲にそう思わせるくらいに、優しく接して。
でも貴樹は、ずっと遠いどこかを見ていて。
ずっと貴樹を見ている花苗は、そのことは感じていて。
優しさを責めるのも理不尽な話だし、じゃあどうすればって話なんだけど、
優しくない優しさってあるんだなと、今更ながらに。
連作短編という作りもそうだけど、ひとつの話の中でも、
短いエピソードひとつひとつが作品のテーマに沿って描かれ、
観ている側にそのテーマが積もり重なっていく。
ひらひらと舞い落ちる花びら、踏切を隔てた2人、転校、
住む場所の距離、手紙のやり取り、風に飛ばされる手紙、
進まない電車、降り積もる雪、時計、時間の流れ、季節の移り変わり、
年月の流れ、単車での通学、放たれる矢、卒業後の進路、並んで歩く2人、
遥か彼方へ旅立つ宇宙船、星空・・・
様々な形で「時間」と「距離」そして「速度」が描かれ、「人の心」を見せていく。
・・・なんかもう、切なさ通り越して、辛い。
