昨日買った、殿先菜生「うさぎの映画館」を早速読んでみた。
冒険だの魔法だの萌えだのってイメージが強い電撃文庫の中では、
少数派かな、こういう作風は。落ち着いてて、コロ好み。
主人公の静は、高校3年生になろうとしている女子高生。
父親が海外へ単身赴任中、その父親の親しい後輩で、
古物商を経営する鳴海の店でよく店番をしている。
経営者の鳴海は静の保護者代わり。
・・・が、身だしなみは無頓着、接客も適当。
生活力に欠けていて、食事の支度などを静がしてやることがしばしば。
静の友人の友子は、ベタに言えば快活な女の子で、
どこかおっとりした静をよくからかいながらも、優しい。
静は小さい頃、母親を事故で亡くしている。目の前で。
そのことは今も静の心の奥で澱んでいる。
静はよく夢を見る。
何度も夢に出てくるのは、どこかの商店街の風景と、そこにある映画館。
映画館には、静が大切にしているうさぎのぬいぐるみ「はーさん」が。
作品タイトル「うさぎの映画館」は、ここからきている。
お店を訪れる人。学校での生活。特別大きな事件が起きるわけではない。
しいていえば・・・どこかで見たことのあるような気がする男の子が、お店にやってくる。
結論から言えば、ある意味それは、「特別大きな事件」に繋がると言えなくもないけれど。
あまり書いてると、ネタバレしそうなんでこの辺で。
最初に書いたけど、コロ好みの落ち着いたお話。
母の死のショックも受け止めて、受験を迎える女子高生のお話。
難を言えば、「夢」の扱いが、”ご都合”な感じ。
夢が大事な意味を持つこの作品で、その夢にケチつけちゃいけないけど。
素直な気持ちで読めば、しみじみと楽しめるお話。
すれた大人の目で読めば、ライトノベルなんてこんなもの、といったところかな。
いきなり、全然っ、関係ないけど、静ちゃんの友人の友子ちゃん、
コロの中ではなんとなく、「涼宮ハルヒの憂鬱」に出てくる鶴屋さんのイメージだった。(笑)
といっても、ハルヒ、原作読んでないから、ちょこっと出てくるアニメでしか知らないんだけど。
全然関係ない話に飛んだところで、「うさぎの映画館」の感想はおしまい。w
あ、最後にひとつだけ。
「うさぎの映画館」、ちゃんと頭から最後まで読むと、最後の最後にびっくりも待ってます。
あ、素直な心の持ち主だけね、びっくりできるのは。(笑)

